Audacity 1.3: トラック上の複数クリップ
Audacity 1.2では1つのトラックでは1つのオーディオクリップしか扱えませんでした。1つのトラックの一部分を時間方向にシフトする際、残りの部分を動かさずにそれを行うのは非常に困難でした。Audacity 1.3では1つのトラックを複数のクリップに分割できます。それらのクリップを異なるトラック間でも動かすことができ、何百もの小さなオーディオサンプルから複雑な作品を作ることも容易になりました。
オーディオクリップを作成したり作業するためのコマンドは編集メニューにあります。それらのコマンドのうちいくつかはAudacity 1.2のものと同じですが、新機能サポートのためにそのふるまいは変更されたか拡張されています。
トラックの中の複数のクリップに対する処理は5つあります
- 既存の1つクリップを分割すること
- 既存の1つクリップの分割カット
- 既存の1つクリップの分割削除
- 既存のトラックの空白部分にペースト
- クリップを別のトラックからドラッグすること
これらのコマンドおよび他の編集コマンドは下記に詳しく説明されています。あるいは左のメニュー項目をクリックし、そのコマンドに直接ジャンプしてください。
その他のトピックス
カット
選択されたオーディオを削除しクリップボードに置き、後続のオーディオを左にずらします。

分割カット
選択されたオーディオを削除しクリップボードに置きますが、後続のオーディオずらしません。先行部分と後続部分のオーディオは別々のクリップになりそれぞれ独立して移動できます。

コピー
選択したオーディオをクリップボードに置く。

トリム
そのクリップから選択された部分以外をすべて削除します。同じトラックの別のクリップには影響しません。

削除
選択されたオーディオを削除しますがクリップボードには置かれません。後続のオーディオを左にずらします。

分割削除
選択されたオーディオを削除しクリップボードに置き、後続のオーディオを左にずらします。先行部分と後続部分のオーディオは別々のクリップになりそれぞれ独立して移動できます。

無音
選択部分を無音で置き換えます。

分割
そのクリップを選択部分の境界にて最大3つに分割します。すなわち選択部分の前、選択部分そのもの、選択部分の後の3つはそれぞれ独立してシフトすることができます。


複製
現在選択されている部分のみを含む新しいトラックを作ります。

貼り付け-既存のクリップの中へ
あるクリップの中にカーソルを持って行きペーストを選ぶと、そのオーディオはそのクリップの中ほどに挿入され、後続のオーディオは右にシフトされます。

ペースト - トラック中の空白部分へ
あるクリップの外側のカーソルがある状態でペーストを選び、クリップボードのオーディオが入る十分な余裕がある場合は、そのオーディオは他のクリップをシフトさせることなく挿入されます。

結合
複数のクリップにまたがる領域を選択すると、それらは連結されて1つの大きなクリップになります。クリップ間の領域は無音として扱われます。

トラック間でのクリップ移動
タイムシフトツールは1つのクリップをトラック間で移動するのに使われます。クリックしてドラッグしてください。

トラック間でのクリップの移動
複数のクリップをまとめてタイムシフトするには選択ツールで動かしたいすべてのクリップを選択し、タイムシフトツールを使ってクリックとドラッグを行ってください。選択領域内でクリックすれば全部の選択されたクリップが同時に動き、選択領域外でクリックすると、マウスの下のクリップのみが動きます。


